プレハブ工法
工業製品のように大量生産を目的とした工法です。大和ハウスや積水ハウスなどのプレハブ工法で代表される軽量鉄骨造は、柱、梁などの構造体が、厚さ6ミリ以下の鋼材で構成されています。
その工法は在来工法の筋交いの代わりに「ブレース」により強度を出しています。
この軽量鉄骨工法の最大のメリットは、工業化によって、品質が安定し、大量に供給することが可能なことです。阪神大震災でも倒壊例が無く、その耐震性も大きな特徴です。
しかし、すべてが規格化され工業化されていることの宿命として、自由な寸法での家づくりはできず、303㎜や250㎜といった限定された寸法でプランを作成しなくてはなりません。
また、、湿式工法の塗り壁などを採用することができないなど、自由度に劣る事がこの工法の最大のデメリットです。
また、鉄のもう1つの宿命が、 錆と熱伝導の高さです。錆に関しては各社、様々な対策を対策を講じていますが、断熱性に関しては、木造の工法と比べると、今一つといった感じがします。
重量鉄骨造
重量鉄骨造は高層ビルなどを建てるのと同じ工法です。大きな空間を作ることが可能で、間取りの自由度が非常に高いです。
ひじょうに頑強な構造のため、ハウスメーカーの中にはロングライフ住宅を謳って、後のメンテナンス費用に有利であることを訴えているところもあります。
重量鉄骨と軽量鉄骨の違いは、材料の厚みで区別されています。厚さが6ミリを超えるものを重量鉄骨、6ミリ以下が軽量鉄骨です。
軽量鉄骨と同様に鉄であるがゆえに、最大のウイークポイントは、錆と熱伝導の高さです。
軽量鉄骨より鉄の厚さがあるため、特に、断熱性についてはひじょうに不利で、鉄骨部分が熱橋となってしまいます。そのためか、重量鉄骨のハウスメーカーは北海道には出展していないのが事実です。
鉄筋コンクリート造
鉄筋とコンクリートのそれぞれの特長を組み合わせることで、強さとしなやかさを併せ持つことが最大の特長です。
コンクリートは火災などの燃焼から鉄筋を守り、また、外気や雨水から鉄筋を守り、錆びるのを防ぎます。
ほとんどが現場作業で行われるので、施工時の天候などの条件やコンクリートの品質管理が非常に重要な建物です。
その代わり、型枠さえ作ればどんな形でも作ることが出来るため、造形性にすぐれ「建築家」などに好んで利用されている工法です。
また、耐震性、耐久性にも優れた建物を期待でき、断熱性についても外断熱を採用すると、コンクリートの比熱の高さが幸いして、ひじょうに快適な住空間を実現できます。でも、最大のデメリットは価格で、住宅としての工法としては最も高価な工法です。