上棟式
住まいの建築が終了すると、業者や職人さんに労いの思いを込めて上棟式を行うのが一般的です。上棟式では施主側で、清めの塩、お酒、お米を式典で使用するために用意し、建築に携わった方々への食事の用意と御祝儀が必要です。
お食事の内容などは、地域性によって変わって来ますので、ハウスメーカーなどに確認してみると良いと思います。
服装は普段の格好で構いませんが、地鎮祭とは違い、結構な出費が必要になってきます。式典そのものは、棟梁が破魔矢を飾り、建築した住まいの四方にお清めの上棟を行い、そのあとで施主の挨拶をしてから食事などの宴席となります。そこで職人さんの紹介や、御祝儀の配布をして、しばし楽しい時間を過ごした後でお開きとなります。
住宅ローン
銀行や国などから住まいの建築にかかる費用を借りるわけですが、これは実に色々なカラクリや種類があります。まず、住まいを建築する前に申し込みをするのは当たり前ですが、実際に融資が受けられるのは、住まいの建築が住んでからになります。
これは建築した住まいを抵当に入れるためです。最近では建築業者との兼ね合いで、数回にわけて融資される場合も増えてきています。
住宅ローンは国からの公庫融資、財形融資、年金融資があり、これらは比較的低金利でローンが組める公的融資と呼ばれています。
民間融資というのは、保険会社や銀行などが行っている住宅ローンですが、金利は若干高くなってしまいます。
しかし金利変動制のものなどが選べますので、ニーズに合わせてローンを組むことができます。住まいの建築における住宅ローンは、全体規模での融資額はかなりの巨額になるために、金利の違いが大きく影響してきますので、しっかり検討しなければなりません。
在来工法
在来工法(木造軸組工法)は日本で最も主流の工法です。約8割がこの工法で建てられています。
阪神大震災では、この在来工法による建物が倒壊したことが広く知られていますが、しかしそれは昭和56年以前の古い建物や耐震基準を満たしていない建物がほとんどで、平成以降の新しい建物ではほとんど被害がありませんでした。
古くからこの工法になじんできた日本人には、随所に木の温もりを感じることができ、この工法なくしては、家づくりは語れません。
しかしもう、大工や棟梁といった言葉は死語になりつつあり、プレカット工法、剛性床、あるいは金物による補強、いろいろな工法が研究され取り入れられ、一見しただけでは、在来工法なのかどうなのか分からなくなりつつあります。
また、耐震面では阪神大震災の被害をキッカケとして、建築基準法が平成12年に改訂され、耐震化が図られました。
ツーバイフォー工法
ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)は北米で最も主流の工法です。ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)北米では住宅の9割以上がこの工法で建てられています。合理的で、生産性や耐震性に優れ、火災にも強く、そして洒落た外観がこの工法の売りです。
自分で家を建てたり、あるいはリフォームをしたりする北米の生活スタイルから産まれたこの工法は、いつでもどこでも、安く材料を調達できるように、2インチを基本とした規格体系になっています。
またツーバイフォー工法は、面で支えるモノコック構造により、在来工法と比べて、1.5~2倍程度の耐震性のあることが最大の特長です。それは、阪神大震災でもほとんど被害が無かったことからも裏付けられています。
また輸入住宅のように、ツーバイフォー工法には独特の雰囲気があり、かつては一見してツーバイフォー工法と分かりました。
ところが最近では、窓やドア、あるいはケーシングといった海外部材の輸入品が多く出回り、在来工法などにも、これらの輸入部材が使われるようになったことから、外観だけではほとんど区別が付かなくなりました。