フローリングの種類①

■チーク

チークは「木の王様」と呼ばれ世界中で最高級の無垢フローリングとして珍重されています。
チークは非常に寸法安定性がよく、腐りや虫食い(シロアリ)などにもめっぽう強いです。
成長は遅く、100年くらいで成樹となりますが、5~7年ごとに間伐をし、80~100年で伐採します。

山地からの搬出はゾウを使って行い、川岸に集め、雨季に筏(いかだ)を組んで集積地に集められ輸出されます。
木理は通直で、重硬。
加工は容易で仕上がりも良好です。
乾燥は遅いですが、乾燥過程において割れや反りが出にくいのが特長です。

また、チークは経年劣化による色あせが目立ちにくいことから、古来からチークは最高級木材として高級家具や豪華客船の甲板や内装材などに使われてきました。
塩水などにも非常に強く寸法安定性の非常に良いチークはそのような過酷な条件に最適であると言えます。
チーク材の主な産地はインドネシア、その他は主にミャンマーなどとなっております。

■カリン

カリンは非常に重硬なので重歩行用にも最適です。
カリンは優れた寸法安定性で昔から家具などに使われています。
カリンは赤系統の色を中心に黄色系の色もあり表情が豊かで好まれています。
日本ではラオスを中心として出荷されているカリンは本花梨と呼ばれ、他の地域からの花梨と明確に区別されています。
本花梨は昨今本当に入手が難しくなりました。

近年、原材料の入手が難しくなっている上、中国の経済発展に伴って、中国国内で家具として使用される花梨材の出荷量が増えていることもあり、価格が高騰しているのと同時に、日本への流通量も少なくなってきています。
なお、果実酒で用いられるバラ科のカリンは「花輪」と書き、木材の花梨とは別物です。