一級建築士

一級建築士以外にも、二級建築士、木造建築士、構造設計建築士など、建築士でもいろいろ種類があります。
その中で1番やれる範囲が広く、取るのも難しいと言われているのが一級建築士なのです。一級建築士になると「建築家」などと呼ばれたりもするのは、そういった理由です。
最近では「匠」などという名称で大規模なリフォームにとりかかるテレビ番組もあったりして、お目にかかる事もあります。

2005年に発生した、耐震偽装問題は世間を揺るがしました。建造物の構造計算書を偽造する事件で、その後様々な建設会社に調査が入り、構造偽装例は僅かではありましたが、下請設計者において本来一級建築士のみ可能な規模の建築物の構造設計を、二級建築士が行っていたり、建築設備の設計が設計資格者ではない建築設備士や技術士等が下請けとして請負っていた事も全国で多く発覚しました。 一級建築士は現在、社会的な責任を強く求められている職業なのです。

一級建築士を取るためには

一級建築士は、すべての施設の設計および工事監理を行うことができる資格です。
その建設する建物の責任を負う設計の部分の責任者なので、その建物自体の責任者とも言えるでしょう。
最近は建設業界も不況で現場の需要に対し、資格者が多いため、難易度が上がっている資格の1つです。ではそういった人が一級建築士を取る事が出来るのでしょう。
一級建築士を取るためには試験を合格しなければいけません。その試験を受ける為には以下の条件のうち1つを満たさなければいけないのです。

  • 大学の建築または土木課程を卒業後、実務経験が2年以上ある人 。
  • 3年制短期大学の建築または土木課程を卒業後、実務経験が3年以上ある人。
  • 2年制短期大学または高等専門学校の建築・土木課程卒業後、実務経験4年以上ある人。
  • 2級建築士取得後、実務経験が4年以上ある人。

いずれかの条件を満たせば、一級建築士の試験が受けられます。

一級建築士の試験

では一級建築士の試験はどういうものか見てみましょう。一級建築士試験は、国家資格であり、建築士法第13条の規定に基づいて、国土交通大臣により行われるものなのです。
その為試験は、建築士法第15条の2第1項の規定に基づき、国土交通大臣から中央指定試験機関の指定を受けた財団法人建築技術教育普及センターによって実施されます。
一級建築士試験は、「学科の試験」と「設計製図の試験」の2つに分かれて行われます。
しかし、「設計製図の試験」は「学科の試験」に合格しなければ受験することができません。
また、過去2年間「学科の試験」に合格した方は、本人の申請により、本年の試験における「学科の試験」が免除される制度となっています。
試験の後は、「学科の試験」及び「設計製図の試験」の受験者には、それぞれ、国土交通大臣の行った合否の判定結果を通知し、不合格者には試験の成績を併せて通知します。

設計製図の試験

学科の試験が通った人だけが受けられる設計製図の試験はどういうものでしょうか?これは、ある設計課題が与えられ、それに合わせた設計製図を書くという試験です。
通常、実際のお店がオープンしたら、まずチラシや呼び込みなどで「集客」をして、例えば、平成22年の二級建築士の試験の場合、「設計製図の試験」の課題は、兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅 (木造2階建)の設計を書くというものでした。
平成21年の試験から設計課題に加え、新たな要素が試験に加わりました。それは、記述・図的表現などの手段により、構造設計や設備設計の基本的な能力を確認する出題が加わったのです。
設計のフィーリングやひらめきだけではなく、基本的な技術も求められるようになったのです。

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